まだまだ、暑い日が続きます。延岡市の脳卒中の輪番制が始まり、はや数ヶ月が過ぎようとしています。4月より四か月の間に36名のゲストが緊急搬送されて来られました。 ( 8月初め現在 ) 全員の方に救急搬入後8分以内に頭部CT検査までを施行できています。その内、3名の方を脳出血と診断し、直ぐに県立延岡病院脳神経外科に搬送させていただきました。また、33名の方が入院となり、8名 ( 24.2%:33名を母数として ) の方が一泊の入院で収まりました。脱水など脳卒中以外の方が9名 ( 27.3% ) おられ、必要な治療を行なったうえで退院されました。22名 ( 66.7% ) の方が脳梗塞を含む脳血管障害、または疑いで、入院されています。うち既に14名 ( 22名の内の63.6% ) の方が退院され、12名の方が自宅に2名の方が施設に戻られ、現在、8名の方が入院治療を受けられています。脳梗塞は33名のうち、18名 ( 54.5% ) で脳梗塞の中でも重症化する出血性脳梗塞症が2名の方に見られ、診断後直ぐに県立延岡病院脳神経外科に搬送させていただきました。が、残念ながら1名の方がお亡くなりになっています。ご冥福をお祈りしたいと思います。
残念ながら、我々の近くには神経内科医の専門医はいませんし、直ぐに専門医が派遣されてくる可能性も少ないようです。しかし、病気はおこります。今後、少しでも脳卒中の治療成績を上げるべく、看護師や医師は初期脳卒中標準的治療 ( ISLS ) を受講していく所存です。
寝たきりになる原因の第1位は脳卒中です。脳卒中のうち、その3分の2は脳梗塞であり、外科的治療の対象にはなりません。そして、在宅復帰ができるように生活自立度を改善する第一の要因はリハビリテーションにあります。当院では救急搬送後、一般状態に問題がなければ、PT11・OT15・ST3・総勢29名のリハスタッフで、できるだけ早期にリハビリテーションを開始しています。経口摂取ができなくなったゲストには、内視鏡医師による早期の胃瘻造設を施行し、臨床栄養士による栄養管理を行っています。また、気管切開による呼吸管理のゲストの依頼も耳鼻科医と言語聴覚士で対応しています。専門医が一日も早くこの地に着任してくれる日を祈りながら、県立延岡病院脳神経外科の医師たちとしっかり連携をし、地域医療の責任の一端を果たせるよう努力研鑽していく所存です。皆さんのご理解をお願いいたします。
平成 21年8月12日

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平成 20年4月より、診療副院長から総括副院長に就任致しました。診療面と運営面を総括するのが私の本来の仕事です。しかし、診療面も運営面も 2人の優秀な副院長が頑張っていますので、総括副院長としての仕事の負担は軽減され、その分、医師としての仕事(外来、一般病棟、亜急性期病棟、緩和ケア病棟)に専念させてもらっています。
5月からは新たに2人のDr.が我々の仲間に加わってくれます。それによって今度は医師としての仕事の負担が軽減されますので、その分のエネルギーを総括副院長の方に注いでいこうと考えております。そして、診療・運営両副院長と協力して院長の指導のもと、当院の理念である 「自分が受けたい医療、または家族に受けさせたい医療を目指します。」を目指していきます。(もちろん職員全員で目指していくわけですが、その前に我々、院長・副院長が率先していく必要があります。)
平成 20 年 1 月より、前任者のDr.より緩和ケア病棟を引き継ぎました。あらかじめ本を読んで予備知識を得ていたつもりだったのですが、今まで自分のやってきた医療と全く異なり、自分の無力さを痛感しました。スタッフ全員の協力があって、はじめて医療が成り立つというのがよく分かりました。そして、こんなにも多くの方々が悪性疾患に苦しんでおられるのか、と感じました。
当院の緩和ケア病棟が県北唯一のものであるから入院希望者が集中し、そう感じられるのかもしれません。県北の医療の為にも、この緩和ケア病棟をもっと充実したものにしていこうと考えております。
総括副院長
日高 敏 (医師)
平田東九州病院が稼動始めました。病院の役割も変化してきています。外来の診療時間を午後2時から午後7時まで行い、県北の診療時間が手薄になる時間を当院で少しでもカバーしたいと思っております。
また、脳卒中の受け入れも輪番制で行うようになりました。県立延岡病院に県北の医療機関は頼ってきましたが、当院の理念を考えると当院の役割も変化していかなければならないと思います。そのため、職員も院長の方針に従いいろいろなことにチャレンジし続けています。
マトリックス組織によるチームアプローチも開始しました。今までの病棟の管理者は看護師でした。教育部門で部は残りますが、チームアプローチは他職種で行うことになりました。チーム部長を薬剤師、3病棟の科長は看護師とセラピストから構成しています。特に回復期リハビリテーション病棟はリハビリ専門病棟のため、理学療法士が科長となりました。真のチーム医療が稼動始めたと痛感しています。
診療副院長として、外来に来ていただく患者様、入院される患者様の満足度を上げることを目標に取り組んでいきたいと考えています。
当院に関わる全ての皆様に「あなたに会えて良かった。」と言っていただけるように、職員一同これからも頑張っていきたいと思います。
診療副院長
原田 昭子(看護師)
土々呂地区から、下伊形地区へ新病院が新築移転し、 1 ヶ月が過ぎ、ようやく院内も、きれいに片付きました。
施設見学には、延岡市長をはじめ、延岡医師会の先生や、ロータリークラブの方々、地元医療関係者、地域住民の皆様方にお越し頂き、完成を祝っていただきました。
公的医療機関の勤務医の不足は深刻な問題で、延岡でも脳神経内科の医師が辞められました。特に脳卒中に関しては、緊急を要する疾患です。当院では、この度新たに、 SCU (3床)を開設し、軽症重症を問わず緊急事態に対応できるようにしました。
これに伴い、リハビリ部門の充実も図っています。
また、緩和ケアも地域がんの拠点病院として、この度21床に増床しました。
環境的にも、交通のアクセスもよく、また病院周辺には、小高い山々が広がり、6階以上は、太平洋も一望でき、心身を癒す病院としては、最高のロケーションで、こころも豊かに療養していただけると思います。
また、チーム医療の充実を目指し、マトリックス組織を稼動させ、部門をまたぐ人事配置をし、病気の治療と予防という一つの目的のために、医師を中心とした多くの多職種が集結してより良い医療を提供できるよう日々取り組んでいます。
まだ、 4 月に稼動したばかりですので、多職種についての理解を深めている段階ですが、現在、朝礼後に多職種で、病棟を回診し情報の共有と対等に話合える環境づくりをし、ゲストに、きめ細かいケアをしていけるように、多職種協働でチーム医療を実践しています。
チーム医療のさらなる発展を目指し、また地域の皆様のご期待に添える病院となるよう、職員一同頑張っていきたいと思いますので、これからも、宜しくお願いします。
運営副院長
最勝寺 浩(臨床栄養師)