美郷町北郷区では、かつて養豚業・養蚕業を営む農家が三〇戸ほどいましたが、現在では、国際競争の波にもまれ一戸の養豚業を残すのみとなり、全部の農家が廃業してしまっております。その施設が、倉庫などに利用されているのはまだ良い方で、ほとんどが朽ち果てるのを待っている状態です。
こんな中、再利用法として「地鶏を飼ってみたらどうか」と役場職員が自らで生産から販売までのデータを集め、これからの農業振興に繋がらないかと始めた養鶏場です。ここも前までは、豚舎だったものを山ごと買い取ったものです。
試験飼育ではあるものの、町からの補助金は一切なく、私費をかなり投資しており、また、農業振興を考えれば人に薦められる経営にするために、妻子の協力を得て悪戦苦闘しております。

【「食の安全」に対するこだわり】
「食の安全」が叫ばれておりますが、ここは、小規模経営ならではの「こだわり」を持った飼育管理がなされております。「安全・安心・健康」を基本理念として、初生びなから抗生物質・薬を一切使わず、宮崎地鶏成鶏用飼料に米ぬかボカシ、うなま茶クズ、うなま備長炭粉、FFCミネラルを加えて全ての鶏に与えております。水にも加え、床にも散布しております。
また、鶏にストレスを与えないように放し飼いなので、鶏は健康で元気です。加工品も一切の食品添加物は使用していません。炭は、もちろん「うなま備長炭」を使っております。
始めてから一年八ヶ月になります。特別な宣伝はしていませんが、チラシ等で地道にお一人お一人に案内していたら、口コミでお客様が少しづつではありますが増えてきております。ありがたいことです。


【美郷町北郷区について】
美郷町北郷区は宮崎県の北部、東臼杵郡のほぼ中央に位置し、日向市より40キロ、門川町より34キロ、周囲を九州脊梁山系に囲まれ豊かな緑と北郷区中心部をぬって西から東へ流れ門川町尾末湾に注ぐ五十鈴川の清流の自然に恵まれた静かな環境にあります。
「星降る地蔵の里」として標高一千メートルにある天文台「昴ドーム」があり、澄んだ環境で天体を観察することができます。近くにはキャンプ施設「スカイロッジ銀河村」もあり、美しい自然を満喫できます。


また、今年も二万本のアジサイが咲き誇る景色が見事だと思います。
私たちは、この美しい美郷町北郷区で、雄鶏の鳴声が新緑の山々にこだまし、あちらこちらで放し飼いされている光景を夢見て、今日も頑張っております。
※旧北郷村は、合併に伴い美郷町北郷区になりました。